整体協会を創設された野口晴哉先生の唱えた自然、思想や、技法の原点は身体を律することにある。
私はそのような考えで、整体協会の身体教育研究所で勉強し続けています。
稽古は原点である頂点へ向かう「道」。道が険しいほど、気がついた時、身体ができた時の感動は深まります。師匠の教授により、身体観が一枚いちまい脱皮していく感覚。無論、気がつけば身体は変わっています。
私は、その一端を伝えたく、整体協会から免許をいただき駒込稽古場を開設しました。
駒込稽古場には、古典整体を追求する場ですので、ベッドなどの現代整体的なものはなく、薬なども使いません。
「動法」「個人教授」「操法」を通じて、身体が近代に適応できるように、現代にも通じる身体感覚の基礎を養います。
ここでの身体を作ることは、運動することとも違います。
例えば、和歌を読んで、その音韻にかつての身体を感覚を呼び戻すことや、座る位置によって、相手との関係性が変わることなど、
失われた日本文化を彩った、底流にある身体感覚を下に再興していく稽古を主としています。
2024/01/10 Sosuke Imaeda